MR2四号車は幻となってしまいました。(^^;しかし、世の中から、Midshipの新車が無くなってしまった訳ではありません。ここでは、今後、私が購入するかもしれない車について書きたいと思います。
現時点（2000年8月）で、新車で購入可能なMidshipはそれ程多くはありません。エスプリやディアブロ、フェラーリなどと言った一千万円超の実質的に購入不能な車を除けば、
位です。上記の中でもNSXとG12は一千万円未満とはいえ、三桁万円台の後半であり、これまた、ほとんど購入は不可能です。RocketやScorpionも値段的には同様であり、そのうえ、半分バイクみたいなものです（実際、ScorpionはBMWのバイクのエンジンとミッションを使っており、リアは一輪、つまり三輪車です）。まあ、NSXの中古車なら不可能ではないですが。また、Brookeは、値段的にはエリーゼよりも安い位ですが、幌すらなく、ガレージ無しでは所有は困難です。結局、現実味はあるのはMG-Fとエリーゼです。しかし、エリーゼは一時は400万円前半でしたが、いまや約600万とかなり高価で、限界を正直なところ越えています。ポンドがもっと安くなれば買えるのですけどね。まあ、平行輸入物なら、400万円台のもありますが、正規輸入が始まったことを考えると平行物はちょっと、恐い部分もあります（いじめられるかもしれないので。(^^;）。
結局、現実的なのはMR-SとMG-Fだけということになります。しかし、MG-Fは、操作性が悪いというか、私に合わないのです。試乗したことがあるのですが、ペダルレイアウトが悪いのか、クラッチ、ブレーキ、アクセルが非常に操作しにくくまいりました。エンジンはVVCのでしたが、パワーはともかくも、フィーリング的にはそれ程良いものでもありません。
さいて、残る、購入可能な現実的な車がMR-Sです。MR2の後継車であるMR-Sです（欧州ではMR2として販売されるそうです)。全長は4m以下、車重も1tを切っています。サイズ的にはほぼAWと同じです。オープンというのは個人的には好きなので問題はありません。もっともオープンは常にオープンで走らせるのが私の主義なので、はてさて、今の私に耐えられるか(笑)。最大の問題は、エンジンでしょう。このエンジンは1ZZ-FEと呼ばれるハイメカツインカムをベースとしています。ビスタが搭載しているエンジンです。一応、軽くチューンされて、140馬力を発揮します。車重を考えれば、動力性能的には十分でしょう。パワーウェイトレシオで言えば、約6.9kg/psですから、MR2三号車よりも少し良いということになります。現行のターボモデルのSWに乗っている人にとっては、不満が残るでしょうが、NA派の私にはまずまずと言えます。問題はパワーではありません。1ZZはロングストロークであり、レッドゾーンは6750回転からのようです。これでは、4AGや3S-GEですら、これからというところでリミッターが作動することになります。どうみても、高回転型とは言えません。これは非常に残念です。これに4AGを搭載してくれれば、速攻で買うのですが。後は、ほぼ同時期に発売されたセリカに搭載される190馬力の2ZZ-GEを搭載したバージョンでもあればまだ良いのですが。排気量はどちらも同じ1.8Lですが、ストロークは短くなっており、最大パワーも7000回転台で発揮され、1ZZより遙かに高回転型と言えます。もっともセリカを試乗した時の印象から言うと決して良いものではありませんでした。回ることは回りますけど、余りパワー感もないし、音も異音こそありませんが、良いとは言えません。
しかし、回転フィールはともかく、MR-Sは速いです。軽さは力なりと申しましょうか、トップグレードでも970kgと前期型AW並の重さしかありません。そして、回らないとはいえ、140馬力のエンジンを搭載している訳ですから、遅いはずがありません。Best Motoringのテストでは、なんと0-400mを14秒台に入ってしまいました。平均しても15秒台前半です。そして、筑波サーキットでは、1分10秒台でラップしますから、SWのNAと同等か、下手するとそれ以上の速さです。スペックではなく、フィーリングを重視して作られているということですが、なかなかどうして、速いです。スポーツカーによって、軽さは大きな武器であるということを思い出させてくれる車です。ああ、これで同じ140馬力でも、4AGが載っていたらなあ。
なお、当初（ショーカー時代）はシーケンシャルミッションを搭載していたのですが、発表された時には通常のMTでした。そして、ようやく、2000年8月になってから、シーケンシャルミッション仕様が追加されました。更に、VエディションというどうみてもロードスターのVスペシャルのパクリ(--;とか思えない仕様も追加されました。ダークグリーンマイカの専用ボディカラー（これはSWと同様に大好きな色です）、タンのほろとシートというものです。まあ、さすがにステアリングとシフトノブは、ウッドではないですが。個人的には色は通常のラインナップに入れてもらうとしても、このようなパクリは嫌いです。
とまあ、次に買うならやはりMR-Sかと思っていたのですが、なんと、エリーゼ買ってしまいました。(^O^)詳細はエリーゼの所で述べます。なお、上記文章は2000年8月に書いたものですが、公開されないうちにエリーゼを買ってしまい、現在の状況とは異なるのですが、そのまま残しておきます。