元々、デビューした時から気になっていました。幅が5ナンバー枠を越えているとはいえ、全体的に見れば、比較的コンパクトなFRセダン。エクステリアデザインも好みにあってました。インテリアは、形は(世間では不評も聞きますが)、悪いとは思いません。ただ、質感はいまいちだと思いますが。いずれにしても、前輪駆動が嫌いで、過吸器が嫌いな私にとっては、もし、四人乗れる車が必要になった時の有力な候補と思えました。
デビューしてしばらくしてから、池袋のアムラックスのタイムレンタルで実際に乗る機会を得ました。私は慣れない車の運転は苦手で、試乗しても、結構、おっかなびっくり運転することが多かったり、どこかしっくりこない場合が多いのです。しかし、この時には、まるで自分の車のようにすんなり馴染めました。強いて言うのなら、ギヤをリバースに入れるのに戸惑った程度です。同じエンジンの車に乗っているせいかなとか、余り意味の無いことを考えました(笑)。
とはいえ、四人乗れる車の必要性があった訳ではなく、必要になった時は、この車、と思ったまま、月日が流れていきました。マイナーチェンジが行われ、以下のようにいくつか気になっていた部分が改善されたり、好ましい装備の追加が行われ、私にとっての商品性が高まりました
そして、ついに私にも四人乗れる車が必要になる時が来ました。まあ、より正確に言うのならば、SWは相方の評判が悪いのです。特にシートと乗り心地が。そのため、仮に四人乗りではなくても、別の快適な車が必要になったのです。であれば、わざわざ2シーターにせず、四人乗れる車にしようとなるのは自然の流れです。ということで、すんなり、購入となったのかと言えば、これはそうではありませんでした。理由は、ステアフィールとシートです。
妹夫婦が遊びに来た時にレンタカーで一度借りてみました。ただし、MTはなく、ATでしたが。この時に感じたのは、ステアフィールの悪さです。池袋の町中を走っていた時には、パワステちょっと軽いかなという程度でしたが、高速道路や一般道でもややペースを上げて、コーナーへ進入すると、余りの手ごたえの無く、ステアリングインフォメーションが乏しいことが分かったのです。
単にパワステだけの問題ではないように思います。なんというか、敢えて、遮断しているのではないかと思えます。トヨタ流とでもいいましょうか。ドライバーが運転する上で、特に平均的なドライバーにとっては、ステアリングインフォメーションが豊富であることは、必ずしも長所とならず、疲れるとか煩わしいとかの理由により、短所と捕えられることもあるのではないかと思います。そのため、何らかの方法により、意図的に遮断しているように思えるのです。
しかし、これまで、パワステのついていないMidship、つまりは、前輪とステアリングが言わば、直結されていて、路面の様子がはっきりと伝わってくる車ばかり乗っていた(ロードスターは除く)私にとっては、この車は、ほとんど何も教えてくれないに等しいのです。
それとシートです。アムラックスで乗った前期型では時に気にならなかったのですが、私が年をとって衰えたのか、後期型では、コストダウンされてしまったのか、理由は分かりませんが、背中の下、ちょうど腰の辺りがすぐに痛くなったのです。
差し迫った必要性はなくても、そろそろ、一台位は、人と荷物が積める車があってもいいかなと思って、色々検討したことはこれまでもありました。しかし、結局の所、前輪を駆動する車は嫌で、右のMTでないと運転出来ないという私にとって、対象となるのは、この車を除けばほとんどありません。そして、この車は、ステアフィールとシートという弱点を抱えています。結局、その都度、見送っていたのです。
その二つの問題は今回も決断を阻害する大きな要因となりました。依然として、第一候補でありながら、踏みきれなかったのです。かくして、色々な車を比較検討する日々が続きました。
そして、紆余曲折を経て、結局の所、この車、になりました。その顛末はCX選定顛末記を参照して下さい。
こうして、この車、つまり、アルテッツァRS200 Limited IIが、2005年5月22日に我が家にやってきました。九年弱一緒に暮らしたMR2三号車=SW20と入れ代わりに・・・・。
しかし、そのアルテッツァも我が家に相方のゴルフがやってきてから出番が減り、乗り心地の悪さなどの問題もあり、4ドアの車ではなくても良いだろうということで、再度、FSX選定計画が立案され、最終的に2008年3月23日に我が家から去っていきました。三年弱でした。詳細は2007年度FSX選定顛末記を参照してください。
CX選定顛末記 | |
アルテッツァって、どんな車 | |
第一印象 | |
第二印象 | |
2007年度FSX選定顛末記 |
車名・グレード | トヨタ・アルテッツァ RS200 Limited II |
車輌型式 | E-SXE10 |
ボディカラー | ダークブルーマイカ |
シャシー/ボディー形式 | スチールモノコック/スチール |
初度登録年月 | 2005年4月 |
新車当時車輌本体価格 | 2,415,000円 |
全長 | 4400mm |
全幅 | 1725mm |
全高 | 1410mm |
ホイールベース | 2670mm |
トレッド | 前1495mm:後1485mm |
最低地上高 | 135mm |
車輌重量 | 1350kg |
車輌総重量 | 1625kg |
最小回転半径 | 5.1m |
乗車定員 | 5名 |
サスペンション | 前後ダブルウィッシュボ−ン式コイルスプリング |
ブレーキ | 前ベンチレーテッドディスク、後ディスク |
ステアリング型式 | ラック&ピニオン式 |
エンジン型式 | 3S-GE |
エンジン種類 | 直列四気筒DOHC4バルブ |
排気量 | 1998cc:内径x行程=86.0mmx86.0mm |
圧縮比 | 11.5 |
最高出力 | ネット210ps/7600回転 |
最大トルク | 22.0kgm/6400回転 |
燃料供給装置 | EFI |
燃料タンク容量 | 60リットル |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
燃料消費率 | 10・15モード走行11.4km/l |
変速比 | 第1速=3.874:第2速=2.175:第3速=1.484:第四速=1.223:第五速=1.000:第六速=0.869:後退=3.672 |
減速比 | 4.300 |
タイヤ | 前後215/45R17 |